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07.02.09

Eluana Englaro

「植物状態女性、延命停止へ 伊で初、バチカン猛反発」 2009/02/04

 17年前の交通事故で植物状態となったイタリア人女性(38)の延命措置が4日、近日中に停止されることになった。ANSA通信によると同国では初のケースで、ローマ法王庁(バチカン)は「安楽死に当たり認められない」と猛反発、女性の入院先で「抗議の祈り」を呼び掛けている。

 女性はエルアナ・エングラロさん。父親が「意識が戻る可能性はなく、本人も生前、こうしたことがあれば人工的に生きることを拒否する意思を示していた」として栄養補給管を外すことを求め提訴。最高裁判所は昨年、訴えを認めた。

 しかし、入院先の北部ミラノ近郊の病院が延命停止を拒否。父親らは別の病院を探し3日、エングラロさんは北東部ウディネの病院に移送された。同病院は2、3日中に栄養補給管を外すと表明。管が外されれば約2週間で絶命するという。     (共同)


「延命停止阻止で緊急政令 イタリア政府、植物状態女性に」 2009/02/07

 【ウディネ(イタリア北東部)6日共同】17年前の交通事故で植物状態となったイタリア人女性、エルアナ・エングラロさん(38)の家族が回復の可能性はないとして延命措置の停止を求めていた問題で、同国政府は6日、同措置停止を阻止するための緊急政令を閣議決定した。ANSA通信が伝えた。

 エングラロさんが入院している北東部ウディネの病院は同日、栄養補給管から送られる栄養と水分の量を減らす延命停止処置を開始したが、政令は医療従事者などに対し今後、栄養補給管を外すことを禁じている。

 延命停止をめぐっては、ローマ法王庁(バチカン)が猛反発。イタリアでは世論を二分する騒ぎとなったが、中道右派ベルルスコーニ政権はバチカンや一部カトリック団体の意向に配慮、特定の事案に対する政令という異例の措置に出た。

 病院は政令決定前、数日中に栄養管を完全に抜く方針を表明。その場合は、約2週間で絶命するという。


 毎日のようにEluanaのニュースが流れ、各チャンネルが特集を組んでいる。とても難しい問題である。色々なことを言う人がいて、その一つ一つが理解可能である。何が正しいのか、僕には答えなど出せないことである。すべて間違っているかもしれないし、すべてが正しいことなのかもしれないし、これが正しい、これが間違っている、なんていうことを決めようとすることがそもそも間違っているのかもしれない。

「安楽死と過剰な医療についてのキリスト教会の見解」 Saunders, William

 僕は神を信じた人間だが、それでもこの見解には疑問を感じるところがある。バチカンが一つの基準を定めるのは大切なことであると思うが、Eluanaへの栄養補給の停止をずっと求め、今それを実行に移しているEluanaの家族は、どんな報いも受ける覚悟があるのだと思う。17年である。僕には想像もできない苦しみの中を生きてきたのだと思う。そして、Eluanaが本当に亡くなるまで、そしてEluanaが本当に亡くなってから、一番苦しむのは他でもないEluanaとその家族である。そういう人達に対してクリスチャンががするべきことは、「抗議の祈り」の呼びかけではなく、Eluanaを含む家族の「救いを求める」祈りだろう。
 イタリア政府のしていることは今回も的外れである。
 永続的な植物状態にある人間は、生きているのではなく、生かされている。
 「すべての苦しみから逃れるための安楽死」とあるが、死んでも死ななくても、家族、本人は相当な苦しみを受ける。たとえそれらの苦しみから逃れる決断をしたとしても、神のその人達に対する愛は何も変わらない。苦しみを強要することができる人間などいない。人間にベストを求める神は、ベストではなかったからといってその人間を罪に定めるとはどうしても思えない。

posted tomoyuki : 07.02.09 00:21