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10.02.09
Eluanaの死
Eluana Englaroが昨日午後8時10分に、栄養と水分を断ったことによる心筋梗塞で亡くなった。
「彼女は逝きました。今は何も言いたくありません。今はただ一人でいたいです。私はこれまですべてを一人でやってきました。そして、一人でこのことを終わらせたい。私のことは心配しないでください。唯一お願いしたいことは、私を探さないで欲しいということです」Beppino Englaro(Eluanaの父)
「Eluanaのために祈りましょう。彼女を死に至らしめた者たちが行ったすべての事を神がお赦しくださいますように。人の手を介して彼女が死んだのであるならば、我々はそれを犯罪と見なします」Javier Lozano Barragan(ローマ法王庁)
Eluanaが植物状態になってから4年後の1996年から、Eluanaの治療を拒否することによる安楽死は認められるべき(イタリアでは家族が治療を拒否する権利が認められている〕だとして国に対して主張を続けてきたEluanaの父親が送った投書を完全に無視し、世論のこの問題に対するテンションが最高潮になった時点で突然、さも自分はずっと前からこの問題に興味を示してきた、生きている人間を死なせるわけにはいかないと、マジョリティを代表するような立場を取り始めた首相のコメントは書く必要がない。今回のことも、結局国会では右と左がお互いにお互いを非難するだけのお定まりの状態となっている。Eluanaの延命措置停止の差し止めのための緊急法案審議が行われている最中にEluanaの死が伝えられ、1分間の見かけだけの黙祷が捧げられるや否や、国会内では、「殺人者!」という怒号が飛び交った。
「今はEluanaの家族、そしてその近しい者たちの苦しみを、共に深く分かち合う時です」Giorgio Napolitano(イタリア大統領)
昨年、ようやく最高裁の判決により延命装置停止が認められたのだが、それを完全に無効化する形で2月7日、首相お得意の(延命装置停止を禁止するための)緊急政令が閣議で決められた。しかし、大統領が政令は違憲であるとして署名を拒否。この大統領が左派だったため、Eluanaの命とは全く関係のない方向に国会が動いていくこととなった。常にこうである。
posted tomoyuki : 10.02.09 11:49