23.03.07
Bergamo
ロンドン行きの飛行機に乗り遅れ、買いなおしたチケットの飛行機の出発時刻まで約10時間ほど時間があったので、Bergamoに行った。「Bergamoといえば?」と訊かれても何も浮かばないのだが、Duomoにあった恐ろしく巨大なタペストリーが目に焼きつく。横8メートル、縦5メートルほどのタペストリーが数枚飾ってあり、それだけで圧巻なのだが、近づいてみてみると、その仕事の精密さに驚く。こんな巨大なタペストリーを、どんな巨大な織り機で織ったのか、と。

飛行機に乗り遅れた原因は、渋滞である。RyanAirロンドン行きは、ミラノ近郊の都市Bergamoの空港から出発する。ミラノから車で1時間弱なのだが、高速道路で大渋滞に巻き込まれた。はじめのうちは少しずつ進んでいたのだが、そのうち全く動かなくなってしまった。それでもそのうちまた動き出すだろうと楽観視していたのだが、自分たちの後ろに全く他の車がいないのに気づき、不安になる。当たり前のことだが、渋滞していたら、後ろにもどんどん車が連なるはずである。それが全くないということは、僕達が高速に乗ったすぐ後で、閉鎖されたということである。試しにラジオを点けてみると、僕たちのいるラインで渋滞しているとしか言わない。事故なのか、工事なのか、テロなのか、それさえも言わないので、この渋滞がいつ回避されるのかもわからず、ただ待つほかなかった。1時間ほど全く動かないままでいると、前にいた数台の車が、突然方向転換し、高速を逆走していくではないか。一体何が起こったのかわからず、イタリア人っていうのはここまで常識に囚われない(あるいは、機転の利く)民族なのかと驚いたが、どうやら前のほうで、警察に逆走して高速から出るように指示されたらしい。僕たちもそれに習って逆走したのだが、やはり高速道路を逆走するというのは気が引けるし、恐ろしいものである(こんなの映画でしか見たことない)。
少し戻ったところにある高速出口から出て、きっちり料金を払わされた。料金所のおじさんに何が起きたのか訊いてみると、どうやら大型トラックが事故を起こし、完全に横向きになって道路を塞いでしまったらしい。撤去にも相当時間がかかると判断し、後続車を逆走させることに決めたのだろう。
しかし、そんな車が何百台も下の道でBergamoに向かうものだから、今度はそっちが大渋滞で、結局飛行機に乗り遅れた次第である。
もちろんRyanAirはそんな僕たち(僕らの他にも沢山の客が乗り遅れたわけだが)をフォローしてくれるはずもなく、10時間後の飛行機のチケットを買い直させられたというわけだ。最近イタリアでそこまで極端に痛い目を見ていなかったので、完全に油断していたわけだが、落ち着いて考えてみれば、イタリアではこのようなことは多く起こるということを僕は知っていたはずである。ただ、そういう理不尽なことに対してはもうどうにもならず、忍耐するしかないというのも事実だが。
posted tomoyuki : 23.03.07 09:50