30.06.04

寝坊

 朝9時からバイトだったのに、起きたのが8時15分。教会の鐘の音で起きた。教会の心地良い鐘の音も、今日だけは心地よくない。しかし助けられた。といっても、家からバイト先までどんなに早く着いたとしても30分はかかるので、起きた時点で遅刻は確実だった。歯だけ磨いて10分で家を出る。これは今までの最短記録かもしれない。目覚まし時計は7時にかけておいた。snooz機能で5分おきに30分ぶん、6回は鳴ったはずだ。全く気づかなかった。こんな事は10年振りかもしれない。
 思った通り、20分ほど遅れてバイト先に到着。どさくさに紛れて誤魔化し、恰も時間通りに来ていたように振る舞う。成功したかどうかはわからないが、お咎め無し。
 今日は昨日に引き続いて実際の労働時間は短かった。拘束された時間は9時間だが、そのうち役に立ったのは2時間ほどだろう。残りの時間はモデルとお喋りしたり、雑誌を読んで過ごしていた。これでまたイヤな疲れ方をした。モデルとの会話は基本的に英語。モデルは大体フランス語と英語が話せるのだが、イタリア語は殆ど話せない。何度か苦労して話しているうちに、英語の勘が戻ってきているのを感じた。文法はおそらく滅茶苦茶だろうが、やはりイタリアで外国語を喋り慣れているのというのもあるのだろうが、言葉は結構出てくる。伝わらない時もあるが、そのような時も繰り返すと伝わる。悪くない。

 バイトの後、N家で勉強会。夕食はカレーだった。昨日のY Partyに引き続き、まともな食事を摂る。夕食ってこういうものだろう。夜に冷えたパスタなど食いたくない。でもバイトの中で一番食べてたけど。

28.06.04

show当日。

 show当日。鼻血が出た。前の日仕事終わりがAM1時、寝付いたのが3時、起きたのが6時、出勤が8時。本会場にタクシーで移動している間、ずっと目眩が止まらなかったのでこれはやばいかなと思っていた。本番を前にして倒れなかったのは幸運だったが、トイレで鼻血を出した。疲れのせいか、暑さのせいか、とにかくそういう状況で鼻血が出たのは初めてで、ちょっと驚いた。
 本番は一応成功したようで、苦労した甲斐があったというものだ。表であれだけ静かなshowが行われているのだが、裏は文字通り戦争で、表に聞こえてしまうんじゃないかというほどの怒号が響き渡る。自分の受け持ちのモデルに最後のコスチュームをつけ終わった時は本当にホッとした。表から拍手が聞こえ、モデルが大喜びで叫びながら裏に戻ってくるのを見た時にはやはり少し感動した。その後の荷物運びでその感動は跡形もなく消え去ったが。たまにはこのように扱き使われるのも良いかもしれない。
 明日から、selling。ついでなので、稼げるだけ稼いでしまおう。

26.06.04

ちょっと心外。

 やはり昨日の出来事が頭の中に残っていたらしく、その時の夢を見て中途半端な時間に目が覚めてしまった。そのまま気になって眠れなくなってしまう。睡眠合計3時間。今日は全部で140人分の写真撮影があり、朝から夜までぶっ通しでハードになりそうだ。今日こそぐっすり休んでおきたかったのだが。

 朝、バイト先に行き、早速Makotoさんがいたので昨日のことのお礼を言い、謝った。しかし、なんだか様子がおかしい。何かに怒っているようなのだ。やはり先に帰ってしまったのは失礼だったかもしれないと思い、また謝り直すと、どうやら原因はそれではないらしく、昨日僕たちと別れた後、何かあったらしい。理由を聞く。
 昨日、僕たちと別れた後、Makotoさんはおじいさんが不憫でちょっと酔ってもいたので、ホテルまで一緒について行ってあげることにした。バスの中で、Makotoさんはおじいさんに対し、励ましの言葉をかけ続けたが、おじいさんは全くそれには反応せず、ただ溜息をつくばかりだった。ホテル近くの停留所に着き、さあ別れようというところで、おじいさんが漸く言った言葉は、「Makoto君、ここまで来たんだから仲良く別れようや」だった。Makotoさんは始め全く意味がわからず、それを訊いたところ、「他は持っていって良いから、せめてクレジット・カードだけでも返してくれ」と言われたらしい。それを聞いて、Makotoさんは怒りを通り越して、呆れてしまったらしい。まあ、呆れるだろう。
 飲んでいた時、おじいさんの隣に座っていたのがMakotoさんだったので、疑ったらしいのだ。いや、疑ったというよりも、おじいさん的には、盗んだのがMakotoさんであって、返してくれたらどんなに良いだろうと、ある種の希望のようなものを感じたのかもしれない。しかし実際はもちろんそうではない。おじいさんがこういう目にあったのは初めてだったらしく、本当に気が動転してしまったのかもしれないが、今から奢ってもらおうという人間から財布なんて盗むわけないではないか。予備のお金がズボンの中にあるなんて考えもしないし。 

25.06.04

バイト2日目

 ぐっすり眠ったのが眠れていないのか、微妙だ。時間的には結構長時間眠ったのだが、常に夢を見ていたような気がする。そして、何度か途中で目が覚めてしまった。普段の規則正しくない生活のせいだろうか。早く直さなくては、バイトが辛くなるだけである。

 バイト二日目。今日は昨日よりも楽であった。服をずっと持っていたため腕は疲れたが。午後はほとんど何もしていない。昼過ぎ、日本から届く残りの荷物を待つ。それがなんと計3時間。その間、待っていっただけで何もしなかった。椅子に座ってただボーッとしているだけである。3時間、勝手に飲み物を飲み、食べ物を食べただけで給料が入る。何もせずに、どこにも行けずにただ3時間待つというのも辛いには辛いが、得ではあるだろう。
 今日は仕事が終わったのが夜の10時。いつも通りPorta Genova駅で帰りのバスを待っていると、日本人の初老の男性に声をかけられた。夕食後だったらしく、軽く酔っていて、自分のことを色々と話してくる。適当に相槌を打っているうちにバスが来た。その男性も同じバスに乗った。そこで、僕と友人二人と男性が同じ席に座って話が弾み(殆ど男性が話していただけだが)、これからどこかに飲みに行こうと誘われた。70歳でそれが可能なのか不安になったが、その心配はなかった。とにかく元気なのである。Porta Romana近くのドイツビール屋に行って僕たちは夕食を済ませていなかったので何か食べるものと、ビールを頼んだ。飲んでいる間中、その男性の話をずっと聞いていた。3週間ほどこちらにいるらしいが、おそらく話し相手が欲しかったのだろう。それがわかったので、僕たちはずっと聞いていた。
 さて、帰ろうということになって会計を頼んだところで問題が起きた。男性の財布がどこにも見あたらないのだ。ごちそうするから飲みに行こうと誘われたのに、財布をなくしてしまったらしい。座った辺りをしらみつぶしに探してみたが見つからず、でもバスの中では確かに持ってはいたので、バスの中に忘れたか、誰かに盗まれたかしたのかもしれない。中にはカードが入っていたらしいが、カード番号はホテルに帰らないとわからないという。運が良かったのは、この時間はどの店もやっていないということだ。使われるお金にも限界があるだろう。男性は、おごると言ったんだからおごる、と言って、ズボンの中から予備のお金を取り出し払ってくれた。それでもやっぱり悪い気がした。さらに男性は別れる時に、最後の最後で不愉快な思いさせて悪かったなどとも言ってくれる。僕たちは全く問題ない。それよりも、残りの滞在大丈夫なのかと気になった。Makotoさんが彼をホテルまで送っていった。明日どうなったのか聞いてみよう。
 というか、もう1時半を回ってしまっている。明日は9時45分という微妙な時間から仕事が始まる。早く寝なくては。

24.06.04

バイト初日

 イッセイ・ミヤケのファッションショー・バックステージのアルバイト初日。朝9時にPorta Genova駅の裏にある会場に集合。日本からのスタッフはまだ到着していないらしく、暫くアルバイト同士で雑談していた。10時くらいになりスタッフが到着。いかにも業界の人という感じだ。ナオキ・タキザワも到着。今日はモデルのオーディションがあるらしく、僕らはそれまでに、日本から送られてきた何十個という段ボール箱から服を取り出しハンガーに掛けて並べるという作業を行った。それで午前中が潰れ、会場の裏に用意されたビュッフェ形式の休憩所で昼食を摂る。パニーノかなんかだと思っていたのでちょっと嬉しい。まあ、冷たい飯に変わりはないのだが。30分ほど休憩し、ちょこちょことモデルが訪れ始める。僕たちは着替え室でモデルに服を着させることを主に任される。メンズなので勿論モデルは全員男。いろんなモデルがいる。日本人も数人来た。やたらに気さくなモデルもいる。はじめの方は慣れずに何をすれば良いのかわからなかったのだが、周りの経験者の仕事を見ているうちに段々とわかってくる。基本的には同じことの繰り返しなのだが、一体これはどうやって着せれば良いのかわからないものもいくつかあった。去年もイッセイのバイトをしていた人に昼休み中訊いた話では、去年のオーディションは一日に500人ものモデルが来たらしく、本当に大変だったらしい。それを聞いてかなりビクビクしていたのだが、今年は何故か、50人も来なかった。理由としては、FirenzeのPitti宮殿でのファッションショーのオーディションも今日あるらしく、そっちに持って行かれた可能性もあるという。この予想外の展開には、日本からのスタッフも困惑しているように見えた。しかし、僕はホッとする。
 夜9時か10時くらいまでと思っていたのが結局7時には終わってしまったので、夕食も出ずに解散。まあ、1日目はこんなもので良かったのかもしれない。どうせショー当日が近づくにつれて忙しくなるのは間違いないのだ。明日は今日よりも忙しくなると日本からのスタッフさんが言っていたが、まあそれは当然であろう。早く終わった分、早く寝て明日に備えなくては。

 Yさんが日本から戻ってきた。しかし僕は来月初めまでバイトがあるため会いに行けない。朝、バイトの始まる時間が遅い日があれば、その前にlabにちょっと顔を出すことも出来るだろう。

22.06.04

食い意地

 昨日はとても疲れる一日を過ごしたと思っており、一度も目覚めずに朝まで爆睡だろうと推測していたのだが、外れた。11時くらいにベッドに入り、眠りに付くまでは早かったのだが、2時くらいに目覚めてしまった。それも、ずっと夢を見ていたような気がしていて、おそらく浅い眠りだったのだろう。しかしそれで思いっきり覚醒してしまい、結局朝までそのまま眠れずにいた。何故だろう。疲れていたと思ったのは気のせいだったのだろうか。まあとにかく、これで今日も絶好調な一日になることはないだろう。午前中はどっちにしろ撮影に行かなくてはならず、出来ればお昼に家に帰ってきた際に2時間ほど眠りたい。そうでないと夕方まで体力が保たないだろう。夕方5時以降が一番人が多く、狙い時である。
 そして、夜は教会の友人達との会食。今日は韓国人の牧師さんが家に招いてくれたらしく、韓国料理間違いなし。と、最近やたらに料理にばかり気が取られてしまう。何故だ。昔から食欲旺盛な方ではあるが、特に食い意地がはっているわけではなかったと思う。しかし最近どうも食い物のことしか考えられなくなっている。これは自分の中ではちょっとイヤなことだ。食い意地のはっている人間はあまり美しくない。そもそも、火曜日の集まりというのは説教を聞くための集まりであり、飯を食うためのFestaとはちょっと違う。しかし、しかしだ。敢えて言い訳を述べさせてもらうならば、毎回飯が旨すぎるのである。そして、東洋の料理が多いため、自ずと涎が垂れてきてしまう。運動を始めたので食欲も増加している。へたすると、バスケをやっていた中学時代よりも食べているかも知れない。最近あまりにも食べれてしまうので、後が怖い。あ、あと、煙草止めたのが大きいかもしれない。太るだろうか。ちょっと太りたい。

21.06.04

筋肉バカの暑苦しい巣城。

 50centは2枚あるのだが、1ユーロは一枚もないため、ジムに行けない。ロッカーを使うために1ユーロ玉を入れないと鍵がかからないのだ。ジムでは両替してくれない。近くのBarなどで両替することも出来るのだが、大抵の場合、何か飲まなくてならない。今の手持ち全財産が50cent2枚。かなり惜しいのだが、ジムに行けない。

↑朝
↓夜

 どうせまだ入ってないだろうなと思いながらCityBankに行き、残高を調べてみると、もう入っていた。両親にマジで感謝。よって1ユーロ玉を手に入れることが出来、7時半くらいにジムに行った。多分仕事帰りの人達で込んでいるだろうなとは思ったが、案の定、ものすごく込んでいた。予想以上に込んでいた。ジムがものすごいことになっていたので、プールは空いてるんじゃないかと思い、着替えて行ってみると、3コース中の2コースを使って水中エアロビをやっていた。残りの1コースでは僕を含めて6人が泳いでいた。みんなが結構な早さで泳ぐことが出来ればべつに1コースに6人いたって問題ないのだが、イタリアでそれはない。みんなとにかくマイペースで泳ぐのだ。それでも5人中4人は結構まともに泳げる人達だったので良かったのだが、残りの一人、一番太ったオッサンが遅い遅い。遅いだけなら良いのだが、ビート板を使ったりしてやがる。これだけ人がいて、自分の後ろでものすごく詰まっているのは一目瞭然なのだから、ビート板など使わず普通に泳げ、と言いたい。オッサン的には、どんどん抜いてくれと思っているのだろうが、オッサンの横幅が人一倍あり、向かいからも引き返してくる人達がいるのでそう簡単には抜けないのだ。早く上がってくれないかなぁと願っていたのだが、結局30分泳いでいても一向に上がる気配はなく、僕が諦めてプールから出た。不完全燃焼であるが仕方ない。
 Tシャツを着てジムに上がっていくと、まだかなり込んでいた。いつもの順番でプログラムを進めることが出来ない。まあ、それは大した問題ではないのだが。夜は昼間の10倍、筋肉バカ率が大きい。仕事帰りの筋肉バカ。なんか今日は筋トレしていて怖かった。鏡を見つめている男が多すぎるのだ。もう出来るだけ夜に行くのはやめておこう。

輝く瞳にギブ・アップ。

 今回の仕事がまた切羽詰まってきたので、今日は殆ど一日中張り込みをしていた。Monte Napoleone近くで今まで全く気づかなかった好ポイントを見つけた。非常にオシャレ確率が高く、結構遠くの方からじっくり観察することが出来る。というわけで、話しかけた人数はいつもの比じゃないくらい多かった。しかし、Monte Napoleone族はやはり強敵だった。殆ど断られてしまった。考えられる理由としては、撮られるのが嫌い、恥ずかしい、時間がない、などまあ色々だ。しかしこのポイントはとても良い。明日も一日中ここで張り込んでみよう。数打ちゃ当たる作戦。

 今日話しかけた中に、これがもう本当に素敵な女性がいた。もう今まで話しかけた中だけではなく、見逃してきた人達を含めても一番素敵だった。別に背が高くて細くて顔立ちが整っていてというわけではないのだが、可愛素敵なのだ。彼女は僕の前をさっと通り過ぎた。僕はその子のことは全く見ていなくて、後ろ姿で、あ、可愛い格好しているなと思い後を追いかけた。

ーすいません
「ん?何か用?」
ーあなたイタリア人ですよね?
「そうだけど」
ーえっと、今僕はweb関係の仕事をしていて、ミラノのおしゃれさんを撮っているんです。
「へぇ」
ーで、あなたのところ何枚か撮らしてもらっても良い?
「そうなんだ・・・・えぇっ!?あ、あたし!?あたしを撮るの(かよっ)!?」
ーそう、ダメ?
「無理無理無理無理無理!!絶対無理!」
ーうーん、一枚だけ。
「ごめんなさい、でも絶対にダメ!」
ーそっかぁ、わかりました、ありがとう。

とまあ、こんな感じだったのだが、振り返った彼女の顔を見た途端、あまりにも素敵なのでちょっとこっちも吃驚してしまった。眼鏡をかけていたのだが、その奥の瞳が夕日に反射して輝いていて、僕の心はすっかりその瞳に吸い込まれてしまいました、みたいな感じだろうか。とにかく、何故かわからないが動揺してしまい、それ以上食い下がることが出来なかった。「貴女があまりにも綺麗で、気が付いたら声をかけていました」なんてクッサイ台詞を言えるようになれればナンパ師としては一人前か。彼女は絶対に撮りたいなぁ。明日同じ場所で待っていたら会えるだろうか。あの辺りで働いているようであったし。

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20.06.04

 最近また規則正しくない生活が続いている。今日も結局夕方まで爆睡してしまった。起きて夕食の準備をするというのはやはり何かがおかしい。間違っている。朝起きた方が気持ち良いのだけれど、この家の場合。
 この家の近くには教会があり、その教会はこの辺の住民に昔から愛されている。何故そう感じるのかというと、教会の周りに流れる空気である。この教会、僕が把握している中では、朝8時、お昼12時、そして何故か午後7時15分に、鐘を鳴らす。この鐘の音が本当に大きい。よほど深い眠りについていれば気づくこともないが、大体はこの朝8時の鐘で起こされる。しかし、不快な感じではない。Firenzeに住んでいた時の朝を思い出す。Firenzeでも、毎朝こんな鐘が町中に鳴り響いていた。あの街の朝は、それがどんな朝だろうが、僕が知っている中では世界で一番美しい。本当に美しいのだ。日本に住んでいた時でも、「朝起きないと勿体ない」なんて思うことは一度もなかった(時間的に勿体ないと思うことは多々あるが)。朝起きることの素晴らしさを教えてくれたのがFirenzeだ。本当に美しいんです(強調)。
 この前ミラノで安くて旨いステーキ屋を見つけ、これでFirenzeまで足を運ばずに済むなんて思ったが、僕がFirenzeに行く際に望んでいたものは、ステーキだけではなかった。あの空気に触れたかったのだ。あの朝の空気の中で、思いっきり深呼吸して街を歩きたかったのだ。

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19.06.04

Notte Bianca

 今日はイタリア全土で行われたのかは知らないが、Notte Bianca(白夜)と名付けられた夜で、街の大きな広場で深夜までコンサートが行われた。いつもは大体1時くらいで終わってしまう地下鉄やバスなども、4時くらいまで運行する。夏休みの前夜祭みたいなものだろうか。とにかく遅くまで飲めや騒げやの夜である。逆に言うと、普段車を持っていないために中心まで来られない連中が遊びに来ることができる日でもある。無料の野外コンサートに来る人達はやはり無料の人達で、態度が非常に悪い。美しくドレスアップしたカップルなどは今日もいつもと変わらず車に乗って郊外のクラブに繰り出しているのだろう。
 僕は友人4人とDuomo周辺でぶらぶらしていた。Duomo広場でもコンサートが行われていたのだが、殆どがイタリア人のしょうもない歌手で、あまりにもつまらないので場所を移動した。ダラダラと喋っているうちにあっという間に3時になり、解散する。一人の友人とともに、小腹が空いたということで、実はミラノで一番旨いんじゃないかと思われる(昼夜営業限らず)深夜営業のパニーノ屋に行った。4時近いというのにそのパニーノ屋にはいつものように行列が出来ている。全部で30人ほどいるだろうか。理由は味と安さであろう。威勢の良いおばちゃん一人、大人しめの優しそうなおばちゃん一人が窓口別にパニーノを黙々と作っている。威勢の良い方は客とガンガン喋りながら作るのだが、おとなしい方は何も喋らず、ただ頼まれたものだけを黙々と作り続ける。対照的なこの二人は名物といっても良い。20分ほど待ってようやく僕たちのパニーノができあがった。相変わらず味が濃くて旨い。ガツガツいってしまう。
 お腹が落ち着いたところで、友人は家が近かったので、そのまま別れた。僕は90番のバスに乗って帰ってきた。早朝の90番はかなり危ない空気が流れていると聞いたのだが、Notte Biancaということもあり、まともな人間も結構乗っていてホッとする。しかし臭い。

net

 なんだかんだ言って、ネット繋がっていない時の方がblog書けています。普段ネットやっている時間帯をblogに傾けているから。でも、普段僕ってそんなにネットで何見ているのだろう。

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18.06.04

ネット復活&監視

 今朝、8時前に起きたので、というか2階の工事の大騒音に起こされたので、そのままジムに行き、1時間泳いで1時間筋トレした。最近なんだかんだで忙しく、筋トレは続けていたのだが、泳いではいなかった。今日久し振りに泳いだのだが、やはり気持ちが良い。スッキリ疲れて帰ってきたのが10時半。30分後にはFastwebのテクニコが来るはずだ(絶対に来ないと思うけど)。とりあえず金目のものを全て目の届く場所に移動させた。

 何故か、telecom italiaのテクニコから携帯に電話が来る。僕はfastwebに申し込んだのであって、telecomには申し込んでないという旨を伝えると、telecomも何か作業をしなくてはいけないらしい。30分後に着くという。
 奇跡的に、Fastwebのテクニコが殆ど時間通りに到着した。11時10分。早速作業に入ってもらった。常に彼の行動から目を離すことができない。彼が目をキョロキョロさせると、それだけで怪しく見えてしまう。作業自体は20分ほどで終わったのだが、telecomのテクニコが来るのを待たなくてはいけないということで、一緒に30分ほど待つ。言っていた時間よりも15分ほど遅れてtelecomのテクニコが到着する。イタリアでの15分はゼロに等しい。fastwebのテクニコを部屋に置いて、telecomを迎えに行く。かなり駆け足で行き、駆け足で戻ってきた。戻った時、fastwebは僕のPC机の脇に立って電話で話していた。すぐに何かなくなったものがないかと確認する。一見何もなくなっていないようだ。telecomが「地下に行って電話線が繋がってる本体の機械を見なくてはいけない」と言った時、fastwebが「連れて行ってやんなよ」と言ってきた。かなり怪しく、外で待っていてもらおうかと言おうとしたが言えず、仕方なくfastwebを部屋に置いて外に出る。5分ほどして、ドキドキしながらそっと部屋に戻ってくると、fastwebが大きな声で電話しながら僕のPC机の上のものを弄っていた。僕の姿を見た途端、急に手を引っ込めて何事もなかったかのように振る舞う。間違いない。何か盗もうとしていた。もしくは何か盗んだ可能性がある。だからイヤだったのだ。telecomの作業も全て終わり、彼らがどちらも帰っていった後、部屋の中を点検する。一番大切なカメラはその場に置いてあった。あとは別にチェックしていなかったものなので、なくなったかどうかわからない。まあとりあえず、金目のものはなくなっていなかったのでホッとした。
 というわけで、ネット復活である。

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相応しいって何。

 僕なんかよりも、彼女に相応しい人間がいるかもしれない。それが事実だろうがなんだろうが、僕に出来ることは限られていて、その限られた中でも、僕は彼女に相応しい人間になるように努力しなくてはいけない。
 なんて言うと、「努力されてもねぇ・・・」なんて言われてしまう。

サッカーバカと気さくな店員

 夜、NさんとHでPorta Genova周辺に飲みに行った。Porta Genovaに行く前、3人でSan Babilaにて待ち合わせをする。Hはコンサートに行っているらしく、なかなか携帯がつながらない。僕とNさんでジェラートを食べながらDuomo近辺を散歩した。今日はヨーロッパカップのイタリア戦があり、Piazza Duomoには沢山のサッカーバカどもが集まっていた。仮設スクリーンがあるのだ。結果はどうなったのか知らないが、とにかくDuomo広場はものすごいことになっていた。Duomoの前をこんなに汚して良いのか。イタリアチームは負けはしなかったらしく、落ちている瓶は割れていない。負けると粉々に割れて、破片が散らばって危険だ。
 11時頃にHから電話があり、合流してNカーでPorta Genovaへ。Hの友人が可愛いと言って勧めてくれたというBarに行く。内装も微妙だし、音楽も微妙だったが、店員さんがものすごく親切だった。飲み屋でこんなに親切にされたのは初めてかもしれない。普通に感動した。僕がジーンズを汚してしまった時、会計の可愛いお姉さんが、わざわざ汚れを取るためのスプレーやらブラシを持ってきてくれた。やられちゃうなぁ。バリスタはブラジル人の兄ちゃんで、こちらもものすごく感じが良く、今日は店も空いていたということもあり、僕らの席に座って一緒に話した。ブラジルの日系との繋がりが結構強いらしく、話が弾む。ラムをおごってくれ、みんなで乾杯して一気に飲んだ。僕の体はラムに合っているらしく、とても気持ち良く酔え、冷めるのも比較的早い。
 この店は昼間来ると可愛いかもしれないねぇ。

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16.06.04

選挙

 今の状態。ネットが繋がらない。テレビのチャンネルがまともに映らない。僕がいつも町に出る時間には無料新聞が終わっている。新聞を買うお金がない。
 というわけで、僕は今世界情勢どころか、イタリア、日本の情勢にも疎い。先週の土曜日に、イタリアで参院選らしきものがあったらしい。そのことは、町中の選挙ポスターを見ていたので知っていた。期日は知らなかったし、結果的にどうなったのかも知らないが。こちらでも、日本と同じように選挙ポスターを貼るボードというものが町中に用意されている。日本のそれと違うのは、秩序が全くないということだ。日本のように、枠で囲まれ、数字が書いてあるわけではないので、貼り方が滅茶苦茶だ。驚くのは、人のポスターの上からでも、どんどん他のポスターを重ねて貼っていくことだ。一枚一枚(?)がものすごく厚くなる。ベルルスコーニのポスターの下から、誰かの顔の下半分が見えている。誰かさんの満面の笑みが台無しである。日本では、ポスターを剥がしたり落書きしたりすると罰せられるだろう。おそらくこちらでもそれは変わらないと思うのだが、関係ない。落書きだったり、破ってあったりするだけだったらともかく、燃えているものもある。ベルルスコーニの顔の右半分が燃え落ちている。彼ご自慢である満面の笑みが台無しだ。

投稿者 tomo : 15:29 | トラックバック

15.06.04

塩狩峠。

 昨日の流れがまだ残っているようだ。ベッドから起きあがることが出来ない。仕事行かなくちゃ。・・・駄目だ、瞼が重すぎる。あと1時間だけ寝よう。

 といって、結局言えないほど遅くまで寝てしまった。頭がボーッとしている。シャワーを浴びたら多少はスッキリした。
 ジムにも、仕事にも行けなかった。最悪だ。それも眠りすぎた。今日の夜が怖い。

僕の気持ちがずっと変わらないという保証はあるのか。
変わらないと、自信を持って言えるのか。

神に感謝するというのはどういうことか。
僕は神に感謝したことがない。
僕は、周りの人間に感謝することは出来る。
しかし、それを遡って神に感謝するということが出来ない。
偶然というのは、本当にないのだろうか。
全て神によって予め計画されたことなのか。
そのように納得することは出来るだろう。
しかし、それはあまりにも寂しいことではないか。
神を否定するわけではないが、僕は身近にいる人間との出会いを、神の計画のおかげだとは思わない。
素直じゃないと言われようが、僕は神よりも、周りにいる、生身の人間を見ていたい。
そして、僕も生身の人間なのだ。

ある行動を、それは間違ったことなどと、何故そんなことが言えるのだ。
純粋な気持ちでその人間が目指しているものを、間違っている。それは罪であると言う。
何故だ?
何故一人の人間が、他の人間のとる行動を間違いなどと言えるのだ。
その行動は神の望むところではないと言う。
間違いと言う人間は、神の望むものがわかっているのか。
そう思うこと自体が傲慢ではないのか。
それも、同じ神を信仰する人間に向かってそのようなことを言う。
その人と、直接話した結果、間違いだと思ったのだろうか。
その人の考えのずっと奥にあるものを見ようとしたか。
同じ人間のすることを、否定できる人間なんていないんじゃないか。
僕は出来ない。口で文句は言うけどね。

投稿者 tomo : 17:36 | トラックバック

14.06.04

6月14日

 目の動きに視覚が付いてこない。テレビなどで時々このようなものを見る。瞳孔の動きから一瞬遅れて視覚が付いてくる。最初はゆっくりと、そして段々早く。瞳孔の向いたポイントで、ピタッと視点が定まる。やたらに立体感が強調された世界だ。まぶたが重い。それでも眠いというわけではない。
 隣で喋っているのは誰だ。何を言っているのかわからない。意識をそちらに集中する。隣の人間が周りの風景からフワッと浮き上がる。ピントが完璧にあったポートレートのようだ。3,5、1/250。横顔が美しい。僕に何か言っている。

「また私の絵が一枚売れた」
「そうなんだ、どのくらいの大きさ?」
「長細いのよ」
「長細い?」
「え?」
「君、今、長細いって言ったろう」
「そんなこと言ってない、あなた何言ってるの?」
「いや、なんでもない。売れた絵の大きさを訊ねたんだ」
「小さいやつよ」
「そう」
「あなた今、自分が何をすればいいのか、何をしたいのかわかってないんでしょう?」
「そうかもしれない。そろそろ帰った方が良いかもな。無事に帰れるうちに」
「じゃあね」

 質問は理解できている。しかし、僕がその質問にしっかりと答えられているのかが全くわからない。思いっきり見当外れなことを答えているような気がする。なんて訊かれたのか、なんと答えたのか思い出そうとするが、2秒後には全て忘れてしまっている。いや、忘れてしまっているわけではなく、僕の手の届かない場所に記憶が飛んでいってしまうのだ。向こうに行って見えなくなった。
 道はまっすぐ歩けている。集中するんだ。車に轢かれるなんて御免だ。とにかく前にいる人間にぶつからないようにしなくてはいけない。歩道の車道側には近づかないように、確実に前に進む。自分が早足なのか遅足なのかわからない。僕は前の人間を抜いているのか、それとも後ろの人間に抜かれているのか?このまま歩き続けるのが怖い。いつ意識がなくなってもおかしくない。後ろからトラムが来ている。停留所はすぐそこだ。乗れる。
 停車し、ドアが開いたのを確認してトラムに近づく。人が降りてる。全員降りたか?降りたようだ。乗ろう。実際よりも時間の進み方がものすごく遅い。しかし、記憶が飛んでいってしまうスピードは桁外れに早い。あっという間に見えなくなる。
 どうやってここまで辿り着いたんだっけ?僕はどこで降りればよいのだ?Duomo前だ。Duomo前まではあといくつ停留所がある?二つ目だ。次の、次。次の停留所はまだか?今どこを走っているんだ。もう一つ目の停留所は過ぎてしまったのか。記憶がない。
 あ、トラムが停まった。降りよう。あれ?ここまだ1つ目だ。Fnacの前じゃん。なんだ、まだ乗っていて良かったんだ。でももうトラムは行ってしまった。仕方ない、歩くか。ここまで来るのにいったい何時間かかっているんだ?Duomo近くのBarで友人が僕を待っているんじゃなかったっけ?こんな状態で行ってしまって良いのか?気づかれないか?Barで倒れるなんてまっぴらだ。このまま帰ってしまおうか。そうした方が良い。じゃあ友人の携帯にメッセージ入れないと。どこを押せば良いんだ?ここか?これはボーリングゲームではないのか?戻るには?どのボタンだ?
 結局メッセージを送るのを諦めた。行こうか、行くまいか。
 気づいたらメトロの駅を通り越して友人の待つBarに向かっていた。もうどうなってもいいや。調子悪かったらすぐに帰ってこよう。Barには友人達しかいなかった。

 「うぃっす」
「うぃっす」
「空いてるね」
「さっきまでいっぱいだったんだけどね、だからこんな微妙な席に座ってる」
「ここ座っていい?」
「どうぞどうぞ」
「よいしょ」
「仕事終わったの?」
「いや、まだ終わってない。とりあえず休憩」
「そっか」
「水が飲みたい。ものすごく喉が渇いている」
「頼みなよ」
「店員、いないな」
「そのうち来るでしょ」
「そうね」
 
 いつまで経っても来ない。何やってるんだ。今何時だ?わからん。隣でまた何か話している。「運動したい」「水泳が良いね」「でも水泳は痩せてからしかやりたくない」「それだったら絶対にやらないよ」「それもそうかも」ん?運動の話か?『走れば』「走るのだけは嫌」『疲れるしね』手前の友人と、奥に座っている友人を、交互に見ながら話す。視線入力AFのようにピントが合う。普段からこんな風にピント合うんだっけ?俺の目は。「ウィーン、ウィ、ウィー」って音まで聞こえてくるぞ。僕の目を通して写真が撮れそうだ。完璧にピントが合っている。そして、これだけピタッと静止していればぶれることはない。カシャ。
 あぁ、また会話について行ってない。なんで僕は携帯ばっかり弄ってるんだ。何がしたいんだ。メッセージを送りたいのか?誰かに用なんてあったっけ?なんでこんなにバッグを開け閉めしてるんだ。何が欲しいんだ。それよりも、彼らはいったい何を話しているんだ。まだ運動の話か?それにしても、一体いつになったら店員が来るんだ。いや、もう来たっけか?いや、来てないよな。確実に来てない。注文した覚えがない。

 「ごめん、俺そろそろ帰るわ」
「もう帰んの?早くねー?」「そりゃねーべ。なんだよ、何しに来たんだよ」
「悪りぃ、仕事再開させなくちゃ」
「さっきまで仕事してたんじゃないのか?」
「さっきはポルタ・ティチネーゼ、今からサン・バビラだ」
「水飲まなくて良いのか?」
「その辺で安い水でも買って飲むよ。悪いね、お先、お疲れ」

 別に早くねーだろう。結構いたぞ。今何時だよ。あれ?まだ5時じゃん。10分しか経ってねーじゃん。遅いよ、時間。なんでこんなにゆっくり進んでるんだよ。ヤベーよこれ。駄目だ、こんなんじゃ仕事再開できないな。マジで帰ろう。
 地下鉄だ。黄色線。この入り口から入ったら結構遠いな。まあいいや。地上は人でいっぱいだ。いつ誰かにぶつかるかわかんねーし、下歩いていくか。ん?地下道、なんか変わったな?前からこうだっけ?やっぱり下は人少ないな。黄色線、どうやって行くんだっけ。そこを右でまっすぐ行ってロータリーに出て左か。そこを右、まっすぐで、左・・・。この改札か。いや、ここ出口専用だ。入口専用どこだっけ?ってか、俺まっすぐ歩けてるのか?曲がってないか?
 ここだ、入り口。あ、でも俺定期持ってるじゃん、入り口向こうだな。定期はっと・・・。あぁ、もう手に持ってた。いつ取り出したんだっけ?あー、まずいなー、これ。どっち?どっちだ?確か右じゃなかったか?俺はBrentaに行くんだよな。こっちか、書いてあるか?書いてある。何個目?5個目か?数えられない。まあ良い、大体5個目だ。このエレベーターこんなに長かったっけ?ここで足踏み外したら死ぬかなぁ。降りる時注意しないと転んでしまうかもな。
 おいおい、人多いなぁ。こえーなー。バッグだけ前に出しておこう。えーっと、どっちよりにいれば降りてから歩かなくて済むんだっけ?ってか、電車ってどっちから来るんだっけか。こっちか?いや、こっちっぽいな。ドア開くのがこっちだから・・・。わかんないや、こっちでいいや。外れたら歩けば良いだけだ。壁際に立っていないと。ボーッとして飛び込むなんて恐ろしい。
 あ、来た。遠くにいること。近づかない。まだ近づいてはいけない。よし、停まった、近づこう。思ったより空いてるじゃん。良かった。とりあえず寄りかかれるところに行かないと。ここでいいや。座るとそのまま前のめりに倒れそうで怖い。しっかり棒に掴まって立っていよう。ん、前にパンキッシュな奴らが座ってるな。10代後半くらいか?片方こっち見てるなぁ。顔になんか付いてるか?目つきおかしいんかや。まさかこいつ、警察呼んだりしないよな。なんでこんなにちらちら見てくるんだ?俺、相当やばい顔してるのか?車窓に映った俺の顔はいたって普通だが。鏡じゃ見えない何かが付いているのかもしれない。あー、次どこの駅だ?やっぱり前の駅に停まったのがいつか憶えてない。まだ停まってないのか。さっきもトラムの中で同じこと考えたな。
 こいつ、まだ俺のこと見てくるよ。やっぱ目つきおかしいんだろうな。やべぇ。ん?なんだよ、向こうのオッサンまでこっち見てるぞ。それも思いっきり目を合わしてるよ。ってか、俺のところを見てるのか?遠すぎて、視線までわからない。とにかくえらい厳しい顔してるな、あのオッサン。あれ絶対に非難の目だよ。俺のところ非難してるよ。同じ駅で降りたくねー。ん?今ポルロマか。次の次だ。あ、やばい、次出口こっちか。退かないと。
 まだ見てるなー、オッサンも前のパンカーも。このパンカー達、俺んとこ狙ってるんじゃないか?ヤベー、今カメラ持ってるんだよ。頼むから襲わないでくれ。
 よし、Brentaだ。間違いない。降りて良い。急がないと。駅員に密告られたら面倒だ。っていうか、強制送還だ。早く外に出ないと。出来るだけ目を合わさないように、下を向いて急いでる振り。ってか、なんで俺はこんなにびびってるんだ?やっぱり肝小さいなぁ。でも今走って逃げること出来ないしなぁ。よっしゃ、外に出た。また曇ってきたな。今日は涼しいが、手のひらと足からやたらに汗がでる。喉の渇きは治まらない。
 もう少しで家に着く。慎重に、確実に。鍵出さないと、いや、まだ出すの早くないか。途中で落としそうで怖い。まあいいや。しっかり持っていれば落とさない。でも、しっかり持っていることなんて出来るのか。よし、ここが家だ。鍵を差し込め。落ち着いて、震えないように。クソ、やっぱり震える。門の鍵、これで良かったっけ?こっちじゃなかったっけ?これか。よし、開いた。到着した。あと2つ鍵を開けたらあとはベッドに倒れ込むだけだ。早く。よし、帰宅。靴脱いで、荷物を机に置く。スリッパを履き忘れた。冷蔵庫から水を取り出してがぶ飲みする。冷たすぎる。着替えてベッドに倒れ込んだ。
 なんだか眠くない。というか、寝るのが怖い。なんでこんなに臆病になっているんだ。もう家に帰ってきたんだぞ。何も心配することはない。なんだか次から次へとどんどんおかしな想像が膨らむぞ。こんなに想像力豊だっけ。でも、忘れていくスピードもやはり速い。考えついては消えていく。想像しても、5秒もたない。
 血のイメージが多い。やはり僕はびびっている。これからどうなるのか想像が付かない。
 
 気が付いたら眠っていた。2時間近く寝ていたようだ。頭はどうだ?はっきりしているか?いつも通りとはいかないが、さっきよりずっとまともになっているようだ。体にはなんの傷もない。一眼とデジカメはきちんと持ち帰ってきている。どこかに何かを忘れたってことはないようだ。良かった。
 思った通り、段々と記憶が戻ってきた。全てとはいかないが、忘れてはならないことは全部戻ってきている。やはり消滅してはいなかった。まあ、消滅してしまったこともあるのだろうが。

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13.06.04

雨か

 朝起きるととても肌寒かった。空は曇っている。雨が降るのだろうか。

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12.06.04

締め切り

 非常にまずい。締め切り前の仕事が終わらない。今日も午後ずっと外で張っていたのだが、おしゃれさんがいない。そして暑い。
 Corso Comoで話しかけたカップルに撮影を断られた。口では急いでいるから、と言っていたのだが、おそらくあの道で写真を撮られるということが嫌だったのだろう。断った後にそんなに急いだ素振りを見せずにウィンドーショッピングをしていたのでそう思ったのだが、僕にもその気持ちはわかる気がする。Corso Comoは通行人がそんなに多くないし、道幅も広いので、まだ撮影する気になるのだが、モンテ・ナポレオーネやスピーガなどでは話しかけて撮影を申し込む気にもなれない。その行動自体が野暮に思えてしまうのだ。僕に置き換えてみても、モンテやスピーガで写真を撮らせてくれと言われても、場合によっては断るだろう。だから僕はいつもその道で張り込みをすることはしないで、その道を外れてちょっとホッと一息つけそうな場所で張り込んでいる。モンテやスピーガを歩いている時は、良い意味で周りの目を気にして緊張しているところがあるのだ(僕の場合は)。

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10.06.04

6月10日

 午前中、洗濯をしている最中にFastwebから電話があり、一週間後にテクニコから電話が行くので、その時にいつ工事して欲しいか決めてくれと言われた。今日決めたかったのだが。テクニコが来たその日から繋がるとは言うが、一度繋がっても最初の方はかなり不安定であるはずだ。テクニコって仕事さぼるからなぁ。来週も電話待ちか。

 友人が、今月末にあるイッセイ・ミヤケのファッションショーのバックステージのアルバイトを探しているということで、やってみることにした。ミヤケのアルバイトは毎年この時期に話が来るのだが、結構時給が良いので僕に話が回ってくる時にはもう空きがない。しかし、今年から力仕事が出来る男性だけを募集するということで、僕にも話が回ってきた。全部で5日間、フィルム代を稼ぐにはちょうど良いバイトである。というか、出来たらMINOXを持ち込んで手が余っている時にさっと写真を撮ってしまおう。バックステージ・フォト。

 Porta Ticineseで張り込みをしていると、Ambraと会った。彼女は自転車に乗っていて、そのまま一緒にジェラートを買って近くの公園に行った。彼女は相変わらずチョコでびしっと決まっていた。焦点の定まらない目で僕に話しかける。僕が言っていることはまるで聞こえていないようだ。こんなにガン吸いなのに、なんでこの人の肌はこんなに若いのだろうか。

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09.06.04

ティラミス

 今日もジムに行く。同じ器械を隣で使っていた女性の重りの重量を見ると、僕の重量と同じであった。これにはかなりショックを受けた。
 
 今まで何故気づかなかったのか不思議なのだが、イタリアの女性に優しい環境(ティラミス精神)は、聖書から来たものなのだ。創世記の3章に、蛇がアダムとイヴを唆す場面がある。有名な禁断の果実(聖書では「善悪の知識の木」と訳されている)を食べてしまう場面だ。その場面で、蛇はイヴばかりに話しかけている。そして、イヴがその誘いに乗ってしまい、禁断の果実を食べる。アダムはイヴが食べたので、渡された自分も食べた、と書いてある。男が大事な決断に迫られた時、女性の意見を尊重することが多いというのは僕はまだわからないのだが、それでも確かにそうだと思うこともある。そういうことが書いてある聖書を小さな頃から読んでいるイタリア人男性が女性を尊重するのは当然といえば当然かもしれない。女性もそれが当然と思うだろう。ただ、この尊重というのを多少間違って理解しているイタリア人も多いだろう。男性でも女性でも、勘違いしている輩が多い。日本人の僕からしたら、やってられません。けっ。まあ、男尊女卑っていう考えを持っているわけでもないけれども。

08.06.04

6月8日

 朝、郵送会社に電話すると、もう運び屋は出発してしまっているので、あなたは今日は一日中家にいなくてはいけませんと言われた。引っ越した旨を伝えているのだが、相手は全く同じことしか言わず、とにかく家にいろと言うだけだった。面倒がらずに仕事しろよと思ったが、この時点で既に5人ほどのオペレーターの間をたらい回しにされていて、それでまた喧嘩するのもイヤなので、シャワーも浴びずに前の家に向かった。
 前の家に到着したのが朝10時。前の家には勿論僕は入ることが出来ないので、結局荷物を受け取った午後3時までの5時間、ずっと下の玄関の前に座って待っていた。助かったのは前の家の玄関脇にBarがあったことで、時々玄関を注意しながら飲み物を飲むことが出来た。しかし荷物が届くまでBarの中で待たせてくれとは言えず、飲み物を飲んだらすぐに外に出た。本当に晴天で暑かったのだが、日陰にいる限りは全く問題がなかった。煙草を止めてから、今日初めて禁煙したことを後悔した。でも吸わなかったが。文庫を持ってきたのも正解だった。何もせずに5時間、それも来るか来ないかもわからないものを待つのは結構辛い。3時になって運び屋が来た時は本当に嬉しく、Barの夫婦と一緒になって喜んだ。仕事でオシャレスナップを撮る訓練をしていなかったら、おそらく途中で諦めて帰っていただろう。おしゃれスナップ張り込みでも5時間など張り込まないが、それでもヘルプになったことは間違いない。荷物は結局machidaさんからのものではなかったが、絶対に受け取らなくてはならないものであった。

 荷物をゲットして家に戻り、そのまますぐにFastweb加入のために家の近くの代理店に行った。契約自体はものの10分で終わったのだが、これから接続するまでにどのくらいの時間がかかるかはわからない。まずFastwebから僕の携帯に電話が来て、時間指定し、おそらくその時間よりも何時間も遅れてテクニコが到着し、何か盗まれないように注意しながら約2時間ほどの取り付け作業を見守ることになるだろう。友人はFastwebのテクニコにサングラスをいくつか盗まれている。次に来た時にそのサングラスを付けていたらしい。彼らから目を離してはいけない。とにかく、まずは電話待ちである。今週中に来なかったら早速怒ったふりして催促の電話をしなくてはならない。こういうことに段々慣れてきたとはいえ、やはり無駄な労力である。

 今日はやはり泳ぐ時間がなかった。済ませなくてはならないことを全部済ませ、Nさん宅へ行き、少しネットをさせてもらい、そのままT君家でNさんの誕生日会であった。Nさんの家に行く前にゼリーを作ったのだが、時間が足りなくて固まらなかったので、T君達と待ち合わせているSan Donatoまで車で行く途中、家によってもらった。冷凍庫から取り出す前にちょっと味見してみたのだが、今回のが今までで一番完璧に近い。
 San Donatoに到着し、みんなでT君家へ向かう。T君の奥さんのYongさんが既に夕食を用意しておいてくれた。今日は餅の入った炒め物(?)とカルビクッパであった。旨すぎる。そして止まらない。動けないほど食べて、まったりした。ゼリーだが、堅さは完璧。ただ、今回はフラゴリーノというイチゴのワインを固めたものを作ったのだが、ゼリーに苦みがあるというのは個人的にはあまり好きではない。大人の味なのだ。酒飲みの方々には良いかもしれないが。
 Nさんも満足してくれたようで嬉しい。って、僕はゼリー作っただけなんだけど。

07.06.04

Y帰国

 今日は午前中、San Babilaに仕事の撮影のために行き、3時間ほど陽射しの下にいた。腕、顔、首がどんどん焼けていき、bodyとの色の差が著しくなってきた。そろそろ全身焼いていかないと本当に滑稽な体になってしまう。というか、もう充分滑稽である。
 そのあと家に帰ってきて、すぐに支度をしてジムに行った。プールでまた1kmほど泳ぎ、そのあと上にあがって筋トレをこなした。今日もやはり隣のコースの人間を意識して抜きにかかってしまった。それも、今日隣を泳いでいた女性は昨日の人よりも若干スピードが早く、一度追い抜かすのにも結構苦労した。そんな感じの自滅的な水泳のあとでの筋トレはかなり辛いが、まあ毎日やらなくてはいけないわけじゃないので我慢できる。今日も僕は注目の的であった。何故かというと、一番痩せているからである。こっちのジムに来る人間は(僕の通っているところに限らず)モデルとゲイとジジィと筋肉馬鹿が全体の約9割を占めている。更衣室には必要以上に鏡があり、その前でボディビルダーの真似をしてニヤニヤしているのは間違いなく筋肉馬鹿である。というわけで、僕のような骨の浮き出たひょろっちぃ人間は全くいない。だからみんな興味深く僕を観察する。はじめは80kgの重量に合わせてあったものを20kgに合わせるところを見られるのがかなり恥ずかしいが、まあそんなこと気にしても仕方ないのでマイペースでやっている。僕はそこらの筋肉馬鹿にはなりたくないし、必要最低限の筋肉が付けば問題ない。去年はプロテインを飲みながら筋トレしていたので希望よりも筋肉が付いてしまい後悔した。今年はプロテイン無しでちょうど良いところまで持っていこう。

 ジムから帰ってきて、再び出掛ける準備をしてYさんの家に行った。彼女は今日から2週間ちょっと日本に帰るので、荷物運び兼、見送りをさせてもらった。半ば強引に手伝わせてもらったのだが、会いたいんだから仕方がない。だからお礼を言われても、いやいやこちらこそありがとうなんて思ってしまう。彼女に短期間でも会えなくなるのは寂しいが、彼女がいないうちに自分の写真をがっつり撮ってしまおうと思っている。他の仕事もやらなくてはならないし。

 明日は色々やらなくてはいけないことが多い。まず、Fastweb(ミラノ唯一の光ファイバーBB)の申し込み、そして、前の家に届けられた荷物を取りに行かなくてはならない。差出人が書いていなかったのだが、もしかしてmachidaさんかしら?そして期限が迫ってきている仕事も引き続きやらなくてはならない。明日はプールに行く時間はないな。

06.06.04

プールデビュー

 朝、思ったよりも早く起きてしまったので、シャワーを浴びて出掛けることにした。自転車に乗って近くを散策してみる。日曜の朝8時くらいということもあり、人はほとんど歩いていない。スーパーがやっていたので、そこで今日の昼食の食材を買った。スーパーもがらがらである。その後、家の近くのBarに行き、コーヒーとブリオッシュを食べた。この辺りは日曜でも開いているBarが多い。前住んでいたところは、土日に殆ど人がいなくなってしまうのでBarなどは全て閉まっていた。日曜日にbarが開いているというのは助かる。
 家に帰ってきたが、特にやることも思い浮かばなかったので、ジムのプールに行ってみることにした。歩いて一分ほどのところにあるジムはまだ開いていなく、入り口付近で20人ほどの人が待っていた。日曜日は社会人なども来るのだろう。プールは25mで、全部で3コースしかない。まあそれでも、殆どの人間はプールなど使わないので空いている。1時間で1kmほど泳いだだろうか、段々込んできてしまったのでプールから上がった。やはりゴーグルを買っていなかったのは失敗だった。こっちのプールには日本の比じゃないくらいに消毒剤が大量に入っている。まあ単純に、汚い人間が多いからなのだと思う。そして、こっちのプールには目を洗う用の水道がない。仕方なくシャワーの水を両手に溜めてその中で目を洗ったが、それでもものすごく充血していた。次に行く時までにはゴーグルを買っておこう。それにしても今日は無茶して泳ぎすぎた。昔水泳をやっていた時の癖か、隣のコースで人が泳いでいるとどうしてもその人を抜かしてしまう。

05.06.04

日焼け

 夜中の3時くらいにまた目が覚めてしまう。最近長時間眠ることが出来ない。起きたが最後、もう眠れない。仕方ないので部屋の片づけなどを朝までし、シャワーを浴びて9時半にジムに行く。インストラクターに初めて来るという旨を伝え、器械の使い方を教わりながら筋トレに励む。地味であるがものすごくきついトレーニングを約1時間半かけて行う。次回からはインスト無しで自分で勝手に決められたコースをこなしていけば良い。月曜日からプールデビューしようか。

 家に戻ってきて小一時間ほど眠ろうかと思ったら、3時間ほど眠ってしまった。目覚まし時計をかけておいたのに全く気づかなかった。最近こういうことが多い。もしかしたら目覚まし時計の電池がなくて鳴らないのかもしれない。大急ぎで出掛ける準備をし、Y Labに向かう。僕の嫌いな95番のバスを使う。やはりこのバスは嫌いだ。蒸し暑くて臭い。Y lab近くのバス停に着くと、ものすごい強い日差しが露出した皮膚を焼く。焼けている。
 Labにはオッタビオも来ていて手伝っていた。早速頼まれた服を撮影する。外で撮影していたのだが、あまりにも暑いので上半身裸になった。方から下だけが焼けたポッキー焼け。これを消すために一度全身裸になって焼くしかない。また皮が剥けるのだろう。しかし一度剥けてしまえばその年はもう剥けることはないので、剥くなら早いうちが良いだろう。

03.06.04

運動

 新しい家は、ネットどころか電話も契約していないので、それが開通するまで友人の家でメールチェックさせてもらうことにしている。最近i-bookの調子が何かおかしく、あまり持ち運びたくないのだが、メールチェックは最近結構大切なので欠かせない。

 夕方、予定通りジムに行き、健康診断とトレーナーによるプログラム作成を行った。医師は女性で、多分イタリア人ではない。病歴を訊かれ、身長、体重、心拍数、脈を測定した。問題はないようだ。ただ、やはり痩せすぎであるらしく、標準ギリギリのラインに入るためには最低あと3キロ増やせと言われた。今でも夕食にパスタ300g以上食べるんだけどね、と言うと、運動をして、もっと食べなさいと言われた。運動をしてもあれ以上は食べれないというと、一日しっかり3食摂らなきゃ駄目よと言われ、ごもっともと納得。というか、体重が1週間前に比べて3キロ近く減っている。何故だ。この前がっつりステーキ食ったんだけどなぁ。
 健康診断でokがでてホッとし、そのあとはプログラムの作成だ。ものすごく感じは良いが、思いっきりゲイのお兄ちゃんに呼ばれ、どの種目をやるか決めていった。僕の希望で、水泳に一番時間を費やしてもらうことにした。基本的に全て器械を使う。
 土曜日に、僕の能力測定をやるということで、朝の9時半に待ち合わせることになった。楽しみである。

 家に帰ってきてから、ちょっと一休みし、Hの職場友達のRodorigoが毎週木曜日にみんなで集まってバスケをやっていると言っていたことを思い出し、行ってみることにした。Rodorigoはマドリッド出身のお医者さんだが、今はHと同じ研究所で働いている。普段はのんびりとした感じの人間だ。Rodorigoの携帯の番号を知らなかったので、Hに電話して、今日もバスケをやっているのかと聞いたところ、やっていると思うよと言われ、早速家を出てバスに乗ってその公園に向かった。公園に着くとすでに3on3が始まっていた。しばらくストレッチをし、僕も混ぜてもらって試合をした。始めは3on3をやっていたのだが、そのうちにだんだんと人が増えてきて、オールコートでの5対5をやることになった。まだ肩慣らしもしていないうちにオールコートはきついだろうと思ったが、僕も頭数に入っていて、自分がまだどのくらい動けるのかも試してみたかったので始めた。結果、ほんの20分ほどで体力ゼロである。全く体が付いてこない。そして、ショックだったのが、自分のイメージ通りに体が動いてくれないことである。イメージするのは中学時代の現役の自分なのだが、それが出来ない。ジャンプ力は勿論激減、ダッシュしても全くスピードが出ず、ドリブルで切り込んでいってシュート体勢に入るまでにかなりの時間を要する。無茶な体勢から立て直すことが出来ないのだ。まあ、本格的なバスケなんて高校卒業以来全くと言っていいほどやっていなかったので当然と言えば当然で、しかし歳取ったという実感を感じざるを得なかった。

02.06.04

国立記念日

 本日はイタリアの国立記念日。ほとんどの店が閉まっている。というか学校は勿論、労働も休み。まあ祝日ってこんなものだったか。
 友人達と公園に行き、バスケをやった。かなり久し振りで勘を取り戻すのに結構時間がかかったが、シュートの感覚はまだ憶えているらしい。お昼過ぎに行ったのだが、まだ誰もいなかった。祝日はみんな休むのか。しばらくダラダラとシュート練習をし、徐々にペースを上げていったのだが、練習だけで息が上がってしまった。やはりたった一週間くらいでは煙草の害は消えない。そして、かく汗がドロドロしていてイヤな臭いを放つ。これは確実に運動不足と煙草などのせいであり、ジムに通い、煙草を止め続け、ヨーグルトを食べ続ければそのうちサラサラの汗になるであろう。臭いも減る。

 そう、新しい家のすぐ裏手(といっても同じ敷地内)にスポーツジムがあり、昨日どんなものか見に行ってみたのだ。外観はかなり古い建物で、あまり期待していなかったのだが、中は超近代的なジムになっていて驚いた。受付嬢に中を見物しても良いかと訊くと、隣に座っていたおじさんが案内してくれた。このおじさん、多分結構偉い人だ。で、一階には色々な筋力トレーニング機器、地下にはジャグジー・バス、サウナ付きの25mプールがあった。僕はとにかく水泳で基礎体力、筋力を付けたい人間なので、これはかなり良い。値段を訊くと、24歳以下だと一年間で500ユーロ(6万5000円)だという。ちなみに一般価格は800ユーロ(10万5000円くらい)と、かなり安い。しかし、僕には一年も通うつもりはないし、いきなり500ユーロを払うことも出来ないので、3ヶ月だといくらかと訊いた。200ユーロといわれ、まあこれは当然だろうなと思ったが、さらに値切りに値切った(ジムで値切るのは僕だけだろう)。その結果、値段は下がらなかったが、3ヶ月間が4ヶ月半になり、さらに分割払いにしてもらった。自分でもなかなかやるな、と思った。で、明日の夕方、またジムに出向き、健康診断とトレーナーによる面接を行う。結構本格的になってきたが、僕は好きに泳ぎたいだけなのだ。

01.06.04

新居だけど古い

 12時前にはベッドに入ったのだが、2時間も経たないうちに目が覚めてしまった。そのまま眠れなくなってしまったので仕方なくまた整理整頓を始める。こういう時にやるのが一番良い。とりあえずシャワー室とキッチンから方付けていくのがベストだろう。しかし、こんな深夜に雑巾がけする気も起きず、とりあえず前の家から運んできたトイレ用品、食器などを箱からだし、適当に並べるところで止めておいた。午前中、またやる気があったら床の雑巾がけをし、とにかく拭ける所は拭き、快適に使えるところまで持っていこう。シャワーとキッチンさえきちんとしてしまえば、後はどうにでも暮らせる。
 窓をずっと開けっぱなしにしているのだが、黴臭さはまだ感じる。閉めきっている時よりもずっとマシにはなっているが、やはり部屋に入った瞬間、鼻を突く。お香を大量に焚いてみるが、窓が開いているのでほとんど意味がない。あることに気づいた。この家にはいくつか、アンティークの家具があるのだが、その家具に鼻を近づけてみると結構強烈な臭いがする。やはり木がやられているようだ。ということは、家中の木の家具をゴシゴシ磨けば少しは臭いが減るかもしれない。というか、この家に木の家具を置くのはどう考えても間違えである。今までここに住んできた人間はそれに気づかなかったのか。わざわざ友人のアンティーク机を借りてきて置いていた友人。
 シャワー室はもうどうしようもない状態になっているが、リビング、キッチンは壁にペンキを塗り直すことでだいぶイメージが明るくなるだろう。今は、湿気のためのヒビや埃、わけのわからないシミが目立っている。夏休み中にペンキを塗ろう。Yさんが協力してくれるという。優しすぎ。
 ペンキを塗る前に僕の部屋として、家具の配置や物の置き場所を完璧に近づけて配置しなくてはいけない。しかし、物持ちの僕にとって、この家の収納はあまりにも少なすぎる。いや、収納は少ないわけではない。あっても使うことの出来ないタンスが2つほどあるのだ。それらの中を見ると前の住人の所有物や大家さんの所有物が詰まっている。全て外に出して段ボールか何かに詰めてはじっこの方に積んでおくことは諸事情により出来ず、このまま放っておくしかないのだ。せっかく存在しているのに自分が使用できない家具ほど邪魔な物はない。それもそれがアンティーク家具で黴臭さを発していたら尚更である。大家さんが近くに住んでいれば直接顔を出してもらっていらない物を全て捨ててしまうことが出来るのだが。見た感じ、いらない物だらけなのだ。