19.04.04

salone

 今日で約1週間に渡りミラノの町中を使って行われていたSalone di Milano
が終了した。結局晴れ渡ったのは初日だけで、あとは毎日雨や雷雨であった。何故毎年サローネの時期になると決まって天気が崩れるのだろうか。

 本日はSan Babila周辺からBrera地区にかけて、土曜日に廻り損ねた場所をピックアップして廻った。雨が本当に酷く、風も強かったため、足下があっという間にビショビショになる。革靴を履いてきたのは失敗で、こうやって皮の寿命が縮むのだろうと思いながら会場から会場へと移動する。1つ1つのブランドの感想を言っているときりがないので割愛するが、全体的な流れを見ると、停滞しているように感じる。インテリア界が停滞している。なんじゃこりゃぁ!!と驚くべきものは皆無で、ほとんど全ての作品が「あの時代のあの作品の流れのデザインだな」とわかってしまう。毎年のように期待を裏切らなかったのはFiera会場のサテライトで、ここは小さなデザイン会社や学生が出展している。つまり、売れなきゃ売れないで良いや。せっかく良い場所使ってプレゼンするんだから好きなもの作ってしまえ、と考えている連中がプレゼンする場である。1ブースにつき20万円。Fieraのメイン会場が、1ブースにつき300万円というから、破格の安さではある。有名になるため、のし上がろうとしている連中が所狭しと限られた空間で自分達の世界を作り上げている。モノとしては良く出来ていて、今すぐに店に並べても全く問題ないが、いまいち面白味に欠ける作品を出展しているグループ。そして、作りはものすごい雑で、こんなもの家具として使えるかと思わせるほど実用性に欠けるがアイデア的にはとても興味深いものを作るグループなど色々ある。日本人グループもいくつか出展している。日本人グループの作品は決まって実用性が高い。何故サテライトでプレゼンをしているのかわからないくらい良く出来たものを出展しているグループもいる。しかし、やはりヨーロッパのまだプロになれていない連中の作るモノに比べると、小綺麗に過ぎて見劣りがしてしまう。そして、日本人は見えないところにこだわり、それが良いという考え方がある。西洋の人間はとにかく見た目重視な所が多い。見た目がとても可愛いが、「こんなのどこに置くんだよ」的な作品。
 サローネは、Fiera会場を中心に、ミラノの中心から郊外まで、様々な空間で行われる。会場にはサローネの旗(今年はなぜか赤と黒のボーダー柄の旗。いくらミラノでやるからといって、ミラン・カラーにするのはどうかと思うが)が立っているのでわかりやすいのだが、その旗には数に限りがあり、全てのグループがもらえるわけではない。基本的には作品の完成度が高くないと旗を得ることが出来ないが、旗を得ることの出来なかったグループも、一応出展することはできるらしい。世界中から本当にたくさんの人間が集まるのだ。こんなチャンスを逃すことは出来ないだろう。ちなみに、旗をもらうと、サローネ期間中に無料で発行されるサローネガイドに名前と住所などが記載される。買い付けに来る連中は、このガイドを手に持ってミラノ中を移動するのだ。
 Fiera会場以外でプレゼンをするのは、自分のブランドのshow-roomを持っているか、ギャラリーを借りることのできたグループということになる。その中で一際目立つデザイナー(アーティスト?)が、インゴ・マウラーである。この照明デザイナーはプロのくせに滅茶苦茶なものを作る。それが売れる。作ったものはものすごく高価である。Fiera以外でプレゼンをするグループはものすごく有名で売れているブランドが多いので、基本的に無難なものが多い。しかし、インゴは基本的におかしい。まず、どうやって光っているのかがわからない照明などがある。光っているのだが、照明としては全く実用性のない照明がある。そこまでいくともう照明というよりも、飾りである。しかしとても美しい。飾りで良いのだ。アートなのだ。こういうデザイナーがもっと増えて欲しい。
 サローネにおいて、僕が一番楽しみなのが、ネタである。写真のネタ。ちょっとサイトが見にくくなるかもしれないが、今回撮影した写真を何枚か載せてみる。雰囲気くらいは伝わると良いのだが。

P1020519.jpgTriennale

P1020679.jpgUnifor

P1020469.jpgEdra

P1020765.jpgcappellini

P1020559.jpgIngo Maurer

P1020718.jpgDriade

P1020723.jpgMoroso

P1020708.jpgArtemide


投稿者 tomo : 19.04.04 06:26 | トラックバック
コメント