ぷよが死んだ。死んだ時間はわからない。ぷよが家から出てきたのを最後に見たのは土曜日だった。だから、その後すぐに死んだのかもしれない。いつも寝ているので今日もどうせ寝ているのだろうと思っていた。スパゲッティを茹でたので、一本やろうかと、いつもの様に持っていってやった。ぷよの家には、寒くないようにとコットンが詰めてある。いつもなら、家に空いた穴からフーッと息を吹き入れてやれば眠そうな顔をしてモゾモゾ出てくるはずだった。そして、スパゲッティだとわかるとすごい勢いで飛びついてきた。しかし、今日はいくら息を吹きかけても動く様子もなかった。その時点で、死の予感はしたのだが、まず信じたくなかった。家の蓋を開けて、死んだプヨを確認するのが怖かった。ただ単に、起きるのが面倒で無視していて欲しかった。蓋を開けて、コットンをどかすと、そこにプヨが目を閉じて横たわっていた。指でお腹を軽く押してみた。全く反応がなかった。完全に死んでいた。ごまかせないほど確実に、死んでいた。約3歳だった。あまりにも短過ぎる人生だ。短い上、人間に飼われるだけの人生だ。こんなに小さな巣の中で過ごさなくてはならない人生って、一体なんだ?幸せを感じることができるのか?ぷよは死ぬ時、苦しんだのか?こんなに短いこいつの人生を、僕は良いものにしてやれたのか?良いものであったらいいなと思うが、そんなものは僕自身を納得させるだけのエゴでしかない。明日、あの美しいcimitero monumentaleに埋めてやろう。陽の当たる、大きな木の下が良い。僕も彼女も、ぷよには本当に助けられた。疲れてたり、辛かったりした時、何度も何度も癒してくれた。そんなイケてる生き物が、たった3年で死んでしまう。
静かになるなぁ、これから。
