12.01.04

ラスト・サムライ

 実質今日は学校が休みになったので、家の近くの映画館へ「ラスト・サムライ」を見にいってきた。日本での評判は上々らしいが、アメリカではあまり良くないと聞いていたので、期待もせずに見にいった。この映画、こちらではつい4日ほど前に始まったばかりなのだが、今日はストライキで客も少ないだろうと思っていた。しかし予想に反して結構たくさんの人が見にきていた。僕のようにストライキのため学校に行けなくなったらしい学生も多かった。

 これもハリウッド映画なのだろうか。ハリウッド臭プンプンの映画だったが思っていたよりも悪くなかった。むしろ結構感動したかもしれない。思うつぼ。悔しいが、正直泣いた。ストーリーはそんなに大した物ではなかったのだが、気迫に押されて泣いた。小雪って喋らなければ役としてなかなか良い感じでハマっていたのに、喋りの演技がヘタクソだからそれがもったいない。表情だけでいったらおそらく彼女は不幸な役が得意なのだろう。真田広之はかなりかっこ良かった。ちょっとジョニー・デップに似ているような気がするのは僕だけだろうか。相当この映画のために立ち振る舞いを勉強したのだろう。言うことなし、偉そうなこと言うようだが、非常に好感の持てる演技をしてくれた。そして、斬られ斬られて40年、我等が日本の誇る世界一の斬られ役、福本清三。ものすごく地味な役だったが、年の功だろうか、一人だけ飛び抜けて時代劇慣れしている。まあ、一人だけ飛び抜けて時代劇に出演しているから当然か。もんぺと言うのだろうか、あの侍の普段着もとてもハマっている。真田広之と違って、顔が時代劇顔なんだよな。絶対に喋らないのが良いね。この映画の監督、福本さんを斬られ役と知らなかったのだろうか、最後は予想に反して斬られていなかった。それが非常に残念。
 そして僕がこの映画で一番期待していたのが渡辺謙。あの人の顔、とても良い。柔らかいんだよね、皮膚が。僕が年を取ったらなりたい顔のタイプ、ベスト5に入ります。演技も、トム・クルーズのような良い俳優に飲み込まれず、あくまで自分の演技が出来ていた。やはりプロ。有名俳優と演技をするとその状況に酔ってしまい、普段の演技が出来ない人っている。というか、その有名俳優の雰囲気に自分を合わせてしまうのだ。しかし渡辺謙は渡辺謙。今回、トム・クルーズは相当やりがいがあったのではないか。周りを固める出演者を見ているとそう思う。日本にもまだまだ良い俳優さんがたくさんいるのだ。嬉しいことである。
 
 イタリアではやはり「サムライ」というと笑いのネタになってしまうらしい。今回一緒に見ていた周りのイタリア人を見ていてそう思った。切腹のシーンで、「oh,no...」と言って、その後にフフッと笑うのだ。髷を切られるシーンでも笑いが起きるのだ。映画が終わった後、前に座っていたイタリア人が僕に気付いて、「お、俺の後ろにもサムライがいたよ、ハハハッ」なんて言うのだ(まあこいつは相当バカだと思うが)。この映画の中で、きちんと切腹の意味を説明しているシーンがあった。それを見ても理解できないのだろう。中休みに切腹の真似をしてふざけ合っている学生がいた。それも、小学生じゃなく、高校生。イタリアって「ケジメをつける」という考えがほとんどないし、説明しても理解されない。まあ、僕もケジメをつけろって言われても切腹はしないが。理解されないのは僕自身、それに対してしっかりした考えを持てていないというのもあるのだろう。

 アメリカでこの映画の評判が良くないという理由を知りたい。やはり理解に苦しむのか?

 今回驚いたことが1つ。イタリアといえば、外国映画は何でもかんでもイタリア語に吹き替えてしまうと有名なのだが、今回の映画は日本語の部分は字幕になっていた。英語の部分はイタリア語吹き替えだったのだが。これはイタリア人の意志か?

投稿者 tomo : 12.01.04 20:00 | トラックバック
コメント

日本で公開されたものも日本語を日本語の字幕でだしていた部分があったので制作段階で映像に入れたものかと思います。
記憶が曖昧になってきているので定かではありませんが・・・。

Posted by: genta : 13.01.04 08:59

あぁ、そうなんだぁ。やっぱりイタリア人にそこまでのセンスはないか。
わざわざ教えてくれてありがとう。いつもgenta君のblog楽しく読ませてもらっています。

Posted by: tomo : 13.01.04 10:41
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