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text – c3 http://tomoyukitsuruta.com tomoyuki tsuruta web site Mon, 11 Feb 2019 09:09:24 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.4.33 祖母-010412 http://tomoyukitsuruta.com/?p=34 http://tomoyukitsuruta.com/?p=34#respond Wed, 04 Jan 2012 21:52:38 +0000 http://tomoyukitsuruta.com/?p=34

 おそらく3年ほど振りだったろうか、浅川にある父方の実家へ、結婚の挨拶のために伺った。数ヶ月前にアルツハイマーに罹ったと聞いていた祖母と、父親の兄夫婦が玄関で迎えてくれたが、いつもなら「朋ちゃんおひさしぶり」と言って迎えてくれていた祖母は「わざわざおつかれさんです」としか言わなかった。数十年一緒に暮らしていた従兄弟のことも覚えていないようなので、僕のことを覚えていなくても無理はないと思っていたが、実際に忘れられてしまうと寂しくなる。なぜか一緒にいた僕の妹のことは覚えていたようで、ほっとするような、嫉妬するような感情になる。
 当然だが、祖母は数年前に比べてさらに小さくなっており、染めていた頭髪も今はすべて白髪のままで、艶々したそれを美しいと感じる。
 叔母が人数分のお茶を入れてくれたが、一つだけ白湯の入った湯呑みがあり、それを祖母の前に置いた。あれ、と思い祖母にお茶は飲まないのかと聞くと、嫌いだと言う。怪訝な顔をした僕の顔を見て、叔父が説明してくれた。普段お茶を飲んでいたことを忘れているらしい。「飲んだこともないものを嫌いだなんておかしいね」と言いながら白湯をすする。
 アルツハイマーと聞いて、もう少し刺々しくなっているかと思っていたが、今の祖母は昔よりも穏やかな顔をしていた。こちらとしてはそれを救いだと感じるが、一緒に暮らしている叔父夫婦は大変なようで、仏壇にもマッチを置いていない。
 おやきやりんごなど、大量のお土産をもらってそろそろお暇しますと言うと、玄関の外まで送りに出てきてくれた。何かの拍子にまた僕のことを思い出すということはあるのだろうか。

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ベトナム-120511 http://tomoyukitsuruta.com/?p=44 Mon, 05 Dec 2011 22:12:22 +0000 http://tomoyukitsuruta.com/?p=44

 ベトナムに行ってきた。自発的にではなく、ベトナム好きの母親の旅行に乗っかっただけですが。東南アジアには昔から興味があって、東南アジアといえばタイでしょう、と思っていたのだが、もしかしたらラオスとかカンボジアのほうが僕の期待するものが残っているのかもしれない。ベトナムはイメージ的にタイとカンボジアの中間か。まあ何を根拠に言っているわけでもないんだけど。まあ、いずれイタリアみたいな観光大国の二の舞になること必至な感じ(こちらにチップを求めてきて、それを断ったら舌打ちしてくる、みたいなことになったらもう終わり)。あと、カメラを向けたときに興味深げな顔をするか、向こう向いてしまうか。
 母親が既にホーチミンとハノイには行ったというので、ホイアンという中部の町と、ハノイ近くのタムコックという村に行く。どちらもド田舎で、田舎なりの良さというのはあるのだが、やはり撮っていて面白いと感じるのは都会である。というか、ネタの宝庫である。田舎に比べるとやはり人々に余裕がない感じがするが、それでも先進国の人々に比べるとまだまだ無邪気な感じである。物価も安いし食べ物もとても美味しいし、治安もイタリアなんかに比べるとまだまだ良いので、早いうちにハノイとホーチミンに時間をかけて滞在したいところである。

 フランス人とアメリカ人、そして韓国人の観光客が特に多いという。日本人もそうであろう。ベトナムに対して、決して良いとは言えない行いをしてきた国の人間が、その国に観光客として訪れるというのは、どのような動機からなのだろう。

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撮影後-062111 http://tomoyukitsuruta.com/?p=37 Tue, 21 Jun 2011 20:55:27 +0000 http://tomoyukitsuruta.com/?p=37

 一眼での撮影があった後に車を運転するのはなかなか怖い。ファインダーを覗く右目に目力を入れすぎているせいもあるのだろうが、撮影後1,2時間は顕著に視力が落ちる。というか、おそらく右目の視力だけが落ちるので、距離感が掴みにくくなり、前を走る車に追突しそうになることがある。集中力もかなり落ちていて、運転中にボーっとすることもある。
 鏡に映る、一眼を構える自分を撮ることがあるが、眉間に皺が寄りすぎで、それほど力が入っていることが伺える。もっとリラックスして撮影できたら良いのだが。もしくは左目でもファインダーを覗く訓練をしたほうが良いか。カメラってそんなふうにはできてないとは思うが。
 時々、両目を開けながら撮影している人がいるが、慣れればあっちのほうが便利だったりするのだろうか。もしくは、液晶(?)を見ながらの撮影か。まあ、一眼でそれやっても全然撮ってる気がしないけれども。

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粉瘤ーその後・コレクション-061311 http://tomoyukitsuruta.com/?p=40 Mon, 13 Jun 2011 21:06:04 +0000 http://tomoyukitsuruta.com/?p=40

 数週間前に破裂した粉瘤。ようやく傷口が塞がり、ガーゼをしなくても良くなった。感染症などにかからなくて幸いであった。今僕の右肩には瘤はない。カスをこれでもかというくらい搾り出した後なので、むしろ少し凹んでいるくらいである。
 とりあえずめでたしめでたし、と言いたいところだが、肝心の臭いが全く取れていない。瘤はないのに臭いはある。きっと皮膚に滲みこんだものなのだろう。瘤か臭いか好きなほうを与えようと言われたら、間違いなく瘤を選ぶところなのだが、人生厄介である。っていうか時間経ったら無くなるんかなー、これ。

 ビックリマンチョコだろうと、ガンケシだろうと、一番楽しかったのは全ての種類が少しずつ集まっていくという過程だっただろう。悔しい思いや、友達との喧嘩なんかもしながら、それでも少しずつ集めていくことに人生のほぼ全てを賭けていたような気がする。実際にそのシリーズ全てを完璧に集めきるという経験はなかったが、その事でまた学んだこともあっただろう。大袈裟に言うと、夢を叶えるということの難しさだろうか。
 そういう事に夢中になっている時、一番嫌悪したのが、大人が大人の力でいとも簡単にその夢を叶えてしまうことだった。そういう子供の気持ちがわからない大人の好意に乗っかって、さも自分の力であるかのように完璧に揃ったシリーズを自慢する子供は必ず近くに一人はいた。そういう奴に対して、こちらは羨望と憎悪の入り混じった感情を持った。まあ、僕は僕で、親の財布から一万円札を盗み出し、それを持って近くの商店に行き、なぜかビックリマンチョコ(当時30円)を一つだけ買い、怪しんだ店員さんに思いっきり電話でチクられて土下座で親に謝らされていたりしたので、どちらが子供としてダメなのかわからないが。まあ、社会には色んな方法を試みる奴がいる。
 今、僕の知人(大人の女性)があるシリーズを大人の力でコンプレートしようとしていて、コンプレートしたものを仲の良いご家族のちびっ子にあげるんだ、と張り切っている。そのちびっ子は現在、自分の力で一生懸命コンプレートに向かって奮闘していることを僕は知っている。そのちびっ子の周りの友達たちも同じものを一生懸命になって集めている事を僕は知っている。顔を合わせるたびに、お互いにどのくらい集めたかアルバムを見せ合いっこしていることを知っている。まあ、女性なので、こんな男のロマンなんてわからないのかもしれない。本人に悪気は全くなく、間違いなくちびっ子に喜んでもらおうとしてやっていることなのだが、僕は密かにその彼女の行動を何か上手いかたちで阻止できないだろうかと考えている。大人からコンプレートを渡された際のシラケっぶりったらない。まあでもそれで満足する子供もいるのかしら。難しいところです。

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